■「月光ソナタ」と「荒城の月」

舞台は19世紀になったばかりのウィーン郊外。
深い森には、キリリと冴えた月の光が差し込みます。
このあたりには、たしかベ－ト－ベンが住んでいるはず。



森の静寂の中に、月光ソナタの戦慄が流れます。
弾いているのは間違いなくベ－ト－ベンでしょう。

日本で月の名曲といえば、滝廉太郎の「荒城の月」
23歳という若さで亡くなった彼の21歳の時の作品です。
彼は音楽学校時代、演奏会でベ－ト－ベンをよく演奏していました。

ここウィ－ンの森で深い森を静かに照らす月を見ていると、月光ソナタの旋律と荒城の月に同じような響きがあるように思えてきます。

そこで、ベ－ト－ベンと滝廉太郎の共演による「幻想コンサ－ト」をどうぞ！




・・・・というわけで、滝廉太郎役”のワタクシ畑中は、篠笛を携えて登場。（本物の滝廉太郎は篠笛吹かなかったと思いますが）

再び、ベートーベン役の今村泰子さんのピアノが「月光ソナタ」を静かに奏でだします。
そこに篠笛が「荒城の月」のメロディーをかぶせると・・・。



感動の出会いに、客席は静まり返り、そして感嘆の拍手をいただきました。

私が笛を吹いたのは8小節だけでしたが、そのわずかな時間の間に、私自身がベートーベンと滝廉太郎に出会ってしまいました。
時空を超えた出会いは、幻想的な月の光のなせる業？

プロデュースの福井正子さんの感性にただただ脱帽。
下のシルエットの人が福井正子さんです！



3/30（日）歌は虹の架け橋（本多公民館）にて

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