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■画期的!~柳澤寿男さん指揮とプロデュース、東京21室内管弦楽団第5回演奏会 [各種お知らせ&レポート]

昨夜は国分寺市いずみホールで、東京21室内管弦楽団第5回演奏会「子供と親のためのサマーコンサート」を聴いてきました。
指揮とプロデュースは柳澤寿男さん。

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一曲目は、ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」。
東京21室内管弦楽団はアマチュアのオーケストラだそうですが、とてもよい響きで、はじめから演奏にひきこまれました。

2曲目は、サンサーンス「動物の謝肉祭」。
次々にいろいろな動物が出てくる曲ですが、曲と曲の間に、あのギター侍で一世を風靡した波田陽区さんがナレーションを入れてくれました。これで「動物の謝肉祭」がますますわかりやすく、楽しくなりました。

ナレーションの台本は指揮とプロデュースの柳澤寿男さんが書かれたのだそうですが、国分寺ネタも満載でとても面白く、柳澤さん、こんな才能もあったのね、とびっくり。
そして、波田陽区さんの一瞬にして観客を掴んでしまう語り口調、表情、アクション、さすがです。ああ、これがプロの技なのねと思いました。
ギター侍大好きでしたが、このごろあまりテレビでは見なくなっちゃいましたね。でも、生の波田陽区さんを見て、ますますファンになっちゃった。

休憩をはさんで、最後の曲「オーケストラのための民舞組曲」は、作曲者の和田薫さんも舞台に上がって挨拶。
舞台の上に、柳澤さん、和田さん、波田陽区さんの3人がそろい踏みです。
この御三方は、それぞれに親しくなさっていて、柳澤さんと波田さんは家族ぐるみのお友達、和田さんと波田さんは山口県の高校の同窓で和田さんが大先輩。そして、柳澤さんは高校の吹奏楽部でトロンボーンを担当していて、当時、課題曲となっていた和田さんの民舞組曲の第5楽章(土俗的舞曲)を死ぬほど練習したのだそうです。
今日は、作曲者を目の前にした演奏となりました。

5楽章から成るこの曲、オーケストラの楽章の間に、実際に郷土芸能として演奏されている生の和太鼓を挟むという、画期的な取り組みが実践されました。もちろん、作曲者の和田さんの了解をもらって、とのこと。
和太鼓を演奏したのは、「鼓のみち」という太鼓集団。東京学芸大学の和太鼓サークル「結」の卒業生のグループで、卒業して7~8年の30歳前後の若者の太鼓集団。学生時代の豊富な練習量で鍛え上げた打ち手集団ですから、腕はたしかです。
日本各地の郷土芸能を学び、研究し、実演するグループです。(地元の伝承者集団とは異なります)
そうそう、小金井市緑センターでの公演をこのブログでもご紹介しましたね。
http://otogura.blog.so-net.ne.jp/2013-06-04-1

柳澤さんから、「オーケストラの楽章の間に祭り太鼓を挟みたい」というご相談をいただき、私の和太鼓・民族芸能仲間を介して、「鼓のみち」を柳澤さんに紹介し、今回のお披露目の運びとなりました。

腕はたしかなことはわかっていますが、それでも、オーケストラの楽章の間に、まるでひとつながりであるかのように演奏するという経験は、これまで誰もしたことがありません。
それほど画期的な挑戦でしたので、私はほとんどPTA的立場でドキドキ、ソワソワ。

でも、はじまってみると、さすがに身に着いた実力というのはきちんと出るものです。
素晴らしい出来栄えに、客席から思わず拍手がまきおこってしまうほど。(クラッシックの楽章の途中では、拍手をしないのがルールなのですが)
1楽章と1楽章の間に演奏したのは、三宅島の太鼓。
そして4楽章と5楽章の間に演奏したのは、水口囃子。
三宅島の太鼓は、たった一台の大太鼓。水口囃子は大太鼓1台と、小締太鼓2台に篠笛と鉦。メンバーは6人。たったこれだけの編成で、オーケストラと互角に渡り合い、民舞組曲という非常に難しいオーケストラ曲を、キリリと引き締めてくれたように思います。

指揮とプロデュースの柳澤寿男さんの、クラッシックを親しみやすくわかりやすくという取り組み、本当に素晴らしいなあと思いました。

夜7時半からのコンサートでしたので、「子供と親のためのサマーコンサート」と銘打ったわりには子どもさんの姿が少なかったですが、大人がリラックスして楽しみながら、勉強にもなるこういうコンサートは、とてもありがたいと思います。

というわけで昨夜は、楽しくクラッシックのコンサートが聴けたことと、「鼓のみち」が立派に舞台をつとめてくれたことがうれしくて、めずらしく家で静かに祝杯をあげたのでした。


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