旧鉄道学園の桜

旧鉄道学園の敷地で現在、広大な休閑地になっている都有地の多喜窪通り沿いにも、学園構内の桜が移植され、並木道になっています。
木が古いためか傷みも多いようで、太い枝があちこち伐られています。
移植された古木が毎年花をつけるたびに、今年も頑張ったね、という気持ちになります。



多喜窪通り沿いの桜並木のバックには、旧鉄道学園の敷地の西側一帯に出現したマンション群が。
桜は青い空にはえますね。



テニスコートが何面もとれるほど、やたらと広い歩道の真ん中に一本桜。



この異常に広い歩道の下は、東山道武蔵路の遺構が保存されています。
鉄道学園跡地再開発にさきだつ発掘調査で、ここを通る律令時代の国道の実態が明らかになりました。
この場所は、本当はマンションが乗っかるはずだったそうですが、道幅12ｍの古代道路の遺構の上を広い歩道にすることで、300ｍにもわたって全面保存されました。

桜は発掘調査の時にも伐採されることなく残され、毎年、見事な花を咲かせます。
古代の道路が現代の生活道路として使われ、残された桜が人々を和ませています。



枝が道路に垂れ下がり危険だった箇所が伐られた痕です。


痛々しく見える箇所からも新しい花芽が出て、健気でもあり、逞しくもあり。




明日はまた雨とかで、花散らしの雨になってしまうでしょうか。
なごりおしいですね。